決算整理事項の2つ目の論点、売上原価の計算について勉強しよう!
商品売買の分記法、三分法の内容を忘れてしまった方は復習してください。
個人的にこの論点は簿記3級の中で一番難しいと思ってます。頑張りましょう!
売上原価の計算 詳しく解説します
商品の売買益のことを売上総利益といいます。売上総利益は販売した商品の売上高から売上原価を引いた額になります。
売上総利益 = 売上高 - 売上原価
商品売買三分法でも解説した通り、売上高と売上原価がわかれば売上総利益を算出することができますが、売上高は借方残高としてすぐに把握できるものの、期中の取引では売上原価という勘定科目はないため計算する必要があります。
売上原価とは、会計期間中に販売した商品の原価のことで計算式は下の通りです。
売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 - 期末商品棚卸高
期首商品棚卸高とは、会計期間が始まる時に既に倉庫等に保管されていた商品の残高です。
当期商品仕入高とは、会計期間中に仕入れた商品の総額です。年間仕入高です。
期末商品棚卸高とは、会計期間の最終日の商品の在庫量です。
例題を見ながら理解していきましょう。
売上原価の計算式に当てはめると、下の通りの結果になります。
期首商品棚卸高は、100円×2個=200円
当期商品仕入高は、100円×4個=400円
期末商品棚卸高は、100円×(期首2個+当期仕入4個ー販売した3個=3個)=300円
200円+400円 – 300円 =300円 になります。

売上総利益は、売上高 - 売上原価で求められます。
売上高600円 - 売上原価300円 = 300円 になります。
ここまでが売上原価の計算方法の解説です。
売上原価の計算 仕訳方法
先ほどの売上原価計算の問題をもとにして仕訳を確認しましょう。
売上原価の仕訳には公式丸暗記の必殺技があるのですが、せっかくなので理論を覚えておきましょう。
売上原価は繰越商品勘定(資産グループ)と仕入勘定(費用グループ)を用いて求めます。
期首商品棚卸高が200円、これは期首の時点で売れ残っていた商品なので繰越商品勘定で資産として表します。
期首に200円分の商品資産を保有していたことになります。

続いては仕入勘定の金額は400円(4個分)です。但し期首時点の在庫200円(2個)があるため販売可能な商品は合計で600円(6個分)あります。期首時点で既にお店にあった200円分の商品を仕入勘定に振り替える作業をします。

| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 仕入 | 200 | 繰越商品 | 200 |
この仕訳により今期店頭に並んだりんごの原価は合計600円だとわかりました。
もう一度売上原価の定義を確認してください。売上原価は売れた商品の原価金額です。
店頭に並んだりんごの原価600円の中には売れていないりんごの原価まで含まれています。
従って売れていないりんごの原価、すなわち期末商品棚卸高の金額を引きます。
期末在庫の300円(3個分)を仕入金額から取り除く仕訳をします。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 繰越商品 | 300 | 仕入 | 300 |

この仕訳により繰越商品が増加し、仕入が減りました。結果、売上原価300円が求められました。
赤色が期首商品棚卸高、ピンク色が当期仕入高、黄色が期末商品棚卸高になります。
大変難しい論点なので一度で理解するのは中々難しいと思いますので再度復習してください。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
|
仕入 繰越商品 |
200 300 |
繰越商品 仕入 |
200 300 |

売上原価の計算 仕訳はこうやって覚えよう
売上原価の仕訳はこうやって覚えましょう。私も資格の学校で先生から教わりました。
仕訳は決まって、
仕入xx/繰越商品xx
繰越商品xx/仕入xx
になるので、これらの勘定科目の一文字目をとって左上から順番に読んであげてしくりくりしと覚えました。

こうやって覚えれば、試験中に緊張のあまり忘れてしまっても思い出せます!
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